
ふんわりと広がった躍動感のある髪の流れや、潤みを帯びて物憂げに見つめる大きな瞳の繊細なハイライト表現。餅望ゆさく先生がハイクオリティなモノクロのタッチで瑞々しく描き出す、静まり返った早朝の教室からはじまるドスケベな青春官能ストーリー!
家業の手伝いとアルバイトというそれぞれの事情で、毎朝誰よりも早く登校している日向さんと主人公。まだ他の生徒が誰も来ない早朝の教室では、いつもふたりきりになる特別な時間が流れていた。
ある日、「私よくパンの匂いするって言われるんだよね…嗅いでみる?」という彼女の無防備をきっかけに、毎朝彼女の身体から漂う匂いを合法的に嗅がせてもらうようになる。
ほんのりと赤らんだ頬に施された細やかなトーンワークや、少し開いた愛らしい口元が、ヒロインの持つパン屋の娘としての儚くもどこか無垢な色香を効果的に引き立てている。パンの香りの奥に潜む、彼女自身のメスとしての香りを本能的に感じ取っていく、初々しくも狂おしい距離感がたまらない青年向け漫画に仕上がっている。
日向さんは小麦の香り(餅望ゆさく)の感想レビュー
作品タイトルは、日向さんは小麦の香り。作者名は、餅望ゆさく。
パンの匂いに隠されたメスのフェロモン!互いの意図を察し合う甘酸っぱすぎるドスケベ空間

この作品の堪らない妄想ポイントは、匂いを嗅ぐという純真な建前の裏で、お互いが性のパルスをバチバチに受信し合っているという、思春期ならではの確信犯的な心理戦にある。
ハッキリ言って、この主人公の男はとんでもない卑怯者だ。
自分が弁当屋の息子だからという理由をつけて「パンの匂いを嗅ぎたい」などと供述しているが、こいつは明らかにパンの香りの奥にある「女子校生特有のドスケベな匂い」を目当てにしている。
パンの匂いと女の子のフェロモンの違いが分からない男子高校生などこの世にいるはずがなく、そのスケベな下心を隠したやり口に、僕の股間は最高硬度のギン勃ちボンバーになりながら激しく嫉妬の炎を燃やしてしまう。
そして恐ろしいことに、この日向さん自身も、自分の匂いを男に嗅がれている本質的な意味をすべて理解した上で、わざと首筋を差し出しているのだ。
そんなピュアな青春の殻を被りながら、裏ではお互いにムラムラと性を意識し合っている身近な女子校生の匂いに胸を焦がし、妄想を爆発させてブチ撒けたい夜には絶対に外せない一冊だ!
匂いを嗅ぐ描写とまぐわいが始まる前が、青春美な作品だ。


